楽しい休日

旅行やドラマ、映画、ミュージカルなど

ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」感想

ピーター・パンの作者ジェームズ・バリについて描いたミュージカル"Finding Neverland" @新国立劇場中劇場の簡単な感想。

 

 

ジョニー・デップケイト・ウィンスレットが出演した原作映画は昔見ていて、結構好きだった。ミュージカルはブロードウェイではGleeのシュー先生(マシュー・モリソン)が主演だったのは知ってた。昔日本に来日公演もあったとか、ブロードウェイ入りる前はジェレミー・ジョーダンがバリを演じていたこともあるとか、ミュージカルをよく見に行くようになってから知ったことも多い。

今回は日本語版では初演で、オリジナル演出。

 

曲がとても美しかったし、つらい現実があっても物語や夢を見ることが救いになることがあるというテーマもとてもよかった。子役たちが一生懸命演じているだけで涙ちょちょぎれる系なので、最後は泣いた。

 

ただ、演出が、どうしようもなくダサいというか、予算足りなかったのかな…という残念な感じ。どう考えても21世紀のEテレに出てきそうな着ぐるみとか、どうにもならないくらいダサいダンスを踊るフック船長と海賊たちとか。

 

あと、主演の山崎育三郎さんもヒロインの濱田めぐみさんも、あんまり役に合ってなかった気がする。どちらも歌はとても上手で、ここを盛り上げてほしい!というところでちゃんと感情をこめて歌い上げてくれるので、満足度は高い(これくらいは最低限であってほしいのだけど、残念ながら主要キャスト全員にこのクオリティがある公演は日本では少ない)。けど、山崎さんはちょっとクセが強いというかナルシストっぽいので創作に悩む劇作家には見えないし、濱田さんも病気で死んでしまうお母さんには見えない…。そして何より二人の相性が悪いのか、ロマンスが生まれるようには見えない。なんていうか、二人ともスターなんだけど、マーベルのスーパーヒーローとDCコミックのスーパーヒーローみたいっていうか、同じ世界線にいる感じがしないというか…。

 

子役さんたちも皆かわいかったし上手でよかったです。