楽しい休日

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ニューヨーク旅行 ミュージカル「SOME LIKE IT HOT」

実は2023年のはじめにニューヨークに行ってきました。ほぼ観劇しかしていないため、その感想を中心に記録しておきます。

 

Broadway Here I Come !

 

最初に見たのは"SOME LIKE IT HOT"@Shubert Theatre!!

映画「お熱いのがお好き」のミュージカル化作品です。

 

 

 

座席はオーケストラ席指定がよかった(&寒いのでTKTS並びたくない)のでボックスオフィスで購入。オーケストラ後方センターで84USDでした。

後方だし視界悪いかなと思ったら全然そんなことなかった。結果的にこれが今回の旅で一番安いチケットだったな。

 

何故この作品を選んだかというと、原作を知っているからストーリーを追いやすいというのもあるし、前評判的に、ザ・Broadwayミュージカルで楽しいと聞いていたから(NYに着いた当日だし眠くならなそうなのがよいなというのもあり)、というのもあるけれども、なによりもジョー/ジョセフィン役のクリスチャン・ボールが見たかったから!!

ドラマSMASHでは作曲家のトムを演じていたのですが、「この俳優さん、尋常じゃなく歌がうまい・・・」と思い調べてみたらトニー賞受賞歴のある超実力派ミュージカルスターだった。いつかミュージカルで見てみたい!と思っていた(SMASHでは俳優役ではないのでそこまで歌うシーンはない)ので、これは行くっきゃない!と。

 

あと、ジェリー/ダフネ役のJ・ハリソン・ジーは、2016年のキンキーブーツの来日公演でローラ役で見ていて、とても素晴らしかったので(逆にチャーリー役は見に行った回はアンダースタディでいまいちだった記憶…)、彼も観たかったのです。

 

で、見に行った感想は、とにかくダンス!ダンス!ダンス!タップ!タップ!タップ!で楽しい!全員、歌がバカみたいにうまい!!これがブロードウェイ~!!!感涙!!

って感じで、あーー私は今NYに、ブロードウェイに来たんだなあ!ていうことを実感できる、まさにザ・ブロードウェイな作品でした。

 

最初から最後までプリンシパルはもちろんだけど、アンサンブルの皆さんのダンスがすごくて、特に二幕の楽団員とギャングと警察が追いかけっこをするシーン↓は圧巻。

 

これは少なくとも振付はトニー賞とるのでは?と思ったら、ケイシー・ニコロウが受賞しましたね!他にもトニー賞ではj・ハリソン・ジーの主演男優賞をはじめ、4部門を受賞しています。

 

あとは、またしてもSMASHの話なのですが、SMASHの劇中で製作されるマリリン・モンローのミュージカルの曲は、SOME LIKE IT HOTと同じマーク・シャイマンが作曲しているので、SMASHマリリン・モンローの曲として歌われた”Let's Be Bad”とがダフネの曲として使われています。そういや、SMASHのミュージカル化という話もあった気がするけど、どうなったんだろ…(あのドラマ、今そのままやるにはストーリーにかなり問題あると思う…特にセクハラ演出家まわり)

 

 

赤いドレスを着て華やかに歌い踊っているのでちょっとキンキーブーツのローラみたい。J・ハリソン・ジーはとにかく背が高くて手足が長くて華やか!!歌ももちろん最高なのですが。

あと、富豪のオズグッドを演じているケヴィン・デル・アギーラもめちゃくちゃ達者!ダフネを見た瞬間にぱああーーっとなるとことか漫画か!?て感じだし、表情も動きもすごくコミカルで、でも、彼は作中一番のナイスガイなので、かっこいいところはかっこいい。

クリスチャン・ボールのジョーは他のプリンシパルキャストに比べるとやや見せ場が足りないかも。でもタップダンスも、シュガーとのダンスシーンも素敵。なんというか、いとも簡単そうに超ハイレベルなことをやってのけるので、4回転しているのに3回転に見えるフィギュアスケート選手みたいなところがある気がする。

 

映画はだいぶ前に見たのでうろ覚えだけど、おじさん二人が女装をするというのが笑いをとるために使われていたけれども、ミュージカル化した本作では、ジェリーが女装をしてダフネと名乗ったことをきっかけに、自身のジェンダーアイデンティティを見つめなおすというストーリーに変わっていて、ちゃんとアップデートされていました。

とはいえ、女装で笑いをとるという要素は依然としてあるし、あと、ジョーがシュガーに近づくために業界人?に成りすましたときのでたらめドイツ語とかも、これは笑っていいのだろうか…とはなった。

 

NYに到着した初日から、ブロードウェイ半端ねぇ~を実感できる作品で大満足でした!