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ニューヨーク旅行 ミュージカル「Kimberly Akimbo」感想

夏のニューヨーク観劇旅行。2月に行ったときも見たかったけど、見送った作品を見るぞシリーズ。

2023年トニー賞受賞作品”Kimberly Akimbo” @Booth Theatreの感想です。こちらもLotteryが当たって45USDで見れた。席はオーケストラ席の前方サイド。

 

 

2000年頃のニュージャージー州に住む16歳のキンバリーの物語。彼女はある難病で通常の4~5倍の速さで老化が進むため、見た目は高齢女性。キンバリーを演じたヴィクトリア・クラークはこの作品でトニー賞主演女優賞を受賞したけど、残念ながら私が行った回ではお休みでスタンバイの方でした。

 

この作品、トニー賞の特集番組とか見てた時は、いわゆる難病ものというか、家族や友人とのハートフルな感動物語なのかな?と思ってた。実際に見たら、全っ然違ってびっくりした。え?嘘でしょ??私の英語の聞き間違い??となることが度々あった。

何にびっくりしたって、キンバリーの家族のひどさ!叔母が特に強烈なのだけど、両親もどうしようもないくらいひどい!!

登場人物の設定がかなりの衝撃だったのだけど、歌はとてもユーモラスで優しくてぎゅっと抱きしめて大切にしたい感じでした。その絶妙なバランスで成り立っているすごくユニークな作品だなと思いました。

これいつか映画化される気がするんだけど、日本で泣ける難病もの路線で宣伝して、実際に見たら違うじゃねーか!ってクレームにつながりそう。

 

叔母Debraのひどさは、このBonnie Milliganが歌う”Better”の歌詞を見ていただければと。とてもいい話をしている曲なように聴こえるけど、歌詞は本当にひどい(笑)

 

 

トニー賞でも披露されたAnagramはかわいい。作品タイトルもKimberlyの名前のアナグラムから来ている。

 

 

キャストはトニー賞助演女優賞を受賞したBonnie Milliganも素晴らしかったけど、母親役のAlli Mauzeyさんが素晴らしいなと思った。Wickedのグリンダっぽい歌声と思ったら、やはり昔グリンダ役を演じていたのですねー。納得。

 

どうでもいいようなことだけど、Kimberlyがゲームボーイのカセットにふって息を吹きかけるシーンがあって万国共通の仕草なんだな、ってなった。