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ミュージカル「ジェーン・エア」感想

ニューヨークから帰ってきて最初に日本で見た作品「ジェーン・エア」@東京芸術劇場プレイハウスの感想。

 

 

なぜか抽選で運よく当たって2回見に行った。どちらもジェーンは屋比久さん。

ジョン・ケアード演出、ポール・ゴードン作詞・作曲の本作。

よかったです!曲も演出も好きだった。

多分原作知らないと、なんじゃこりゃになるかもだけど、私は原作の展開知ってたので、私が記憶していた原作の世界観が表現されているのに感動した。

私の中では、「ジェーン・エア」は、登場人物全員うっすら狂気をはらんでいて、荒涼とした風景が広がるイメージなので。

今見ると、18歳のジェーンに救いを求める20歳以上年上のロチェスターには、ゲッって感じは大いにあるけど(しかも精神を病んだ妻がいることを隠して結婚しようとする)。でも、まあ運命の愛なので仕方ない。

キャストはとにかく屋比久さんのまっすぐな歌声が、信じた道を貫くジェーンにぴったりだった。

井上さんは、正直ロチェスターのイメージには合わないんだけど、さすがの歌唱力。こういうクラシカルよりな小難しい曲が似合う。

歌唱力の高い二人が、気持ちよく歌い上げてくれるのでノーストレスでした。

ジェーンのダブルキャストで、私が見た回ではヘレン役の上白石萌音さんは出番少ないけど、透き通るような演技が印象的でした。

 

訳詞がところどころ不自然なのは気になった。「月とすっぽん」とか歌われると、すっぽんは当時のイギリスにいたのだろうか…って思っちゃうし。少なくともこのことわざはないんじゃないかな(あったらすみません)。

 

曲が気に入ったので、ブロードウェイキャストのアルバム買ったのだけど、そのあとそのキャストアルバムのロチェスター役の俳優の事件を知って、げっとなった。知ってたら買わなかったかも。