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ミュージカル「キングアーサー」感想

これまたずいぶん前だけど、アーサー王伝説を原作にしたフレンチミュージカル「キングアーサー」を1月に新国立劇場中劇場に見に行ってきたのでその感想。

キャストボード

キャストボードの横にはエクスカリバー

 

ストーリーは結構えぐいし割とヘンテコミュージカルだと思うのですが、とにかく悪役の皆さん(モルガンとメレアガン)が楽しそうなのと、かっこいい騎士がたくさん出てきてかっこよくチャンバラやって最後「アーサー王万歳!」的な感じで盛り上がって終わるのと、音楽が割とポップでキャッチーなのとで、なんかよくわからないけど、面白いもの見た、って感じで劇場を後にしました。

 

 

以下ネタバレあり感想

 

 

とにかく悪役がやたらと輝いていて、加藤さんも安蘭さんもめっちゃ楽しそうというのが一番の感想。

「誓いなさい」という曲で、二人で手をふりふりしながら「ダンダリダンダリ♪」と歌い始めたときには、「何これ??」ってなりました。

(ネット上でもダンダリ団と話題になっていたけど)

 

あと、加藤さんが演じるメレアガンが、死んだ後もそのまままるで壁の装飾品のようにずっとその場にいて、その前で瀕死のランスロットにグウィネヴィアが愛の告白をしているみたいな感じになっていて、かわいそう!早く退場させてあげて!!ってなった。

 

石川禅さんが演じるマーリンも客席から登場したりと楽しそうだったけど、どう考えてもマーリンが一番悪いよな…アーサー何も悪いことしていないのにみんなに恨まれてひたすらかわいそう。

 

アーサー王役の浦井さんについては、私はそれほど歌も演技も上手とは思わないのだけど、殺陣の動きのよさとなんかよくわからない風格と説得力があるというか、このヘンテコミュージカル、彼のアーサー王じゃなかったら成立していなかったんじゃないかな、という感じでした。これがスターのオーラってやつ?

王家の紋章も彼のメンフィスならもう少し楽しめたのでしょうか、いや、まあもう見なくてよいですけど。)

 

衣装がどれも素敵なのと、プロジェクションマッピングを使った幻想的な演出もなかなかよかったです(ところどころ謎な演出と振り付けもあったが…)

 

伊礼さんのメレアガンも観たかったけど、さすがに2回行くほどではなかった。

WOWOWで放送するようなので、それを見ることにします。

 

そういえば、同じアーサー王伝説を扱った「エクスカリバー」というミュージカル、韓国で上演されたものをスカパーで放送したのは見たのだけど、あれも悪役とマーリンがやたら楽しそうであった。曲がフランク・ワイルドホーンなので、キングアーサーのポップな感じとはだいぶ趣が違うけど、こちらもそのうち日本でやるかしら(宝塚版はあるらしい)。

パク・ガンヒョンさん演じるランスロットが歌う曲が切なくてとっても素敵なのです。

 

と、違うミュージカルの感想になってしまった。