ミュージカル「太平洋序曲」感想
ミュージカル「太平洋序曲」@日生劇場の感想です。
思ったよりも抽選で当たってしまって、3回見に行った。
キャストはジョン万次郎以外は固定。海宝さんと山本さんが見たかったので。。
梅田芸術劇場とロンドンのメニエール・チョコレート・ファクトリー劇場の共同制作した、スティーブン・ソンドハイムの作品。
演出と楽曲、そしてアンサンブル含め実力のあるキャストによる歌とパフォーマンスを存分に堪能しました。
トンデモジャパンとか、オリエンタリズムが前面に出てたら嫌だなと思ったら、そういうのはそこまでは気にならなかった(いや、史実とは全然異なる幕末ストーリーが展開されるのだけど)。演出はなんとなく海外の博物館・美術館の日本コーナーという感じで、実際の日本という感じはしないんだけど、美しくて洗練されていた。
ただ、最後のNextのとこは、何が言いたいのかよくわからず、唐突にすごい安っぽい映像を背景にちぐはぐなダンスが始まって、ぽかーんとなった。意味わからな過ぎて、首を90度曲げながら高速瞬きになってしまいました。
あれは、なにかの風刺や皮肉なのか?でもはっきりいって失敗していると思う。
この作品が作られた当時とは日本の世界における立ち位置は変わっているというのもあるし、やはり海外からみた日本ではあるので、日本で生きる私がみると、釈然としないものが残るというのはある。
音楽はほんとうに素晴らしくて、歌唱力の高いキャストが、ちゃんんと楽譜通りに歌うとこんなきれいにハーモニーって聞こえるのね、音楽って素晴らしい…ってなった。