楽しい休日

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2021年にみた映画

2021年に見た映画の簡単なまとめ。見たけど忘れているのもあるかも。ネタバレありです。

 

映画館で見た映画

  • ブラック・ウィドウ

コロナ禍以降、初のMCU劇場公開作。ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)が主役。妹のエレーナ(フローレンス・ピュー)がいいキャラだった。全体的にアクションも見ごたえあって楽しかったけど、ややパンチに欠けるかなという気も。そして、私はエンドゲームのナターシャの結末が全く納得いっていないので、その結末を変えてくれる可能性が0.001%くらいはあるんじゃない?と期待していったら、結末は変わらずだったので、それだけで納得がいかない(かなり無茶苦茶いっているのはわかっていますが…)。他のヒーローの映画と違って完全にスピンオフ的な位置づけになっているのも、なんだかナターシャの扱いとしてどうなのよという気もするし。あと、最後に配信のドラマシリーズ「ホークアイ」につなげるのはなんだかな~となった(今は改善されたけど、ディズニープラスはゴミみたいな配信サービスだったので)。

 

  • シャン・チー/テン・リングスの伝説

結構久々?のMCUのヒーローのオリジンを描く作品で、本格的にフェーズ4が始まったなって感じ。アジア系のヒーローということで話題で、シャン・チーと親友のケイティのコンビが楽しくてとっても良かった!ただ、私にとってはとにもかくにもトニー・レオン(主役シャン・チーの父親役でヴィラン)って感じの作品でした。シャン・チーの母親と出会って恋に落ちる一連のシーン、不思議な力のある森?で部下も車も谷底に落ちているのに、なぜかお弁当?をもって現れるとかツッコミどころがたくさんだけど、まあ、トニー・レオンがずぶぬれになって前髪をはらりと垂らして悲し気な目をしていたらそりゃ恋に落ちるよね、みたいな感じですべてをなぎ倒してくる映画でした。

アクションも見ごたえありだし、好きな作品だけど、中国の幻獣たちの描写が、麒麟が馬みたいにパカパカたくさん走っているし、龍は深海生物みたいに白いしで、うーんって感じ。

しかし、これを見て、エンドゲームのあの日本描写と真田広之の無駄遣いは何だったの…という気持ちに(エンドゲームは好きだけど、欠点も多いと思う)。

 

  • イン・ザ・ハイツ

リン=マヌエル・ミランダがトニー賞を獲得したミュージカル作品を映画化した作品。「イン・ザ・ハイツ」が受賞したときのトニー賞パフォーマンス(96,000を歌ってた)はテレビで見ていたと思うのだけど、ラップでミュージカルというのに衝撃を受けて、思わずキャストアルバムを買ったんだよね。かといってそのCDを聴きこむでもなく、舞台を見に行くでもなく(来日公演も日本版公演もあったらしいのだが)、忘れていたのだけど。

ミュージカルの映画化作品って、結構期待外れみたいのも多い中、この映画はダンスシーンも見ごたえあってかなりよくできていたと思う!

曲はどれもよいし、In the Heightsも96,000も好きだけど、ニーナが歌うBreatheとWhen You're Homeが好き。

 

  • エターナルズ

これまたMCU作品。ほとんど前情報を仕入れずに見に行ったので、なんとなくサルマ・ハエックアンジェリーナ・ジョリーがメインかと思っていたら、主役はジェンマ・チャンが演じるセルシだった!!そして、このセルシの描写がめっちゃ好きだった。周囲から侮られたりして(この周囲の彼女に対する目線、ジェンマ・チャンは主役だと思っていなかった私自身も同じだ…となった)、彼女自身も自信がなかったりするのだけど、それでも自分が正しいと信じた道を進んでいく姿に泣いた。

超人的な力を持つエターナルズがみんな人間臭くて愛おしく思えた。神話の中の神様たちってみんなそんな感じだものね。あと、キット・ハリントンゲーム・オブ・スローンズのジョン・スノウ)は相変わらず「何も知らない」のは笑った。

 

  • ミラベルと魔法だらけの家

リン=マヌエル・ミランダが音楽を担当したディズニー映画。リンさん、めっちゃ働くな。音楽はいいし、映像もきれいで、とてもクオリティの高い作品だけど、ストーリーは予想したものが予想通り出てきた感。

なんで能力がないことで除け者にされてきたミラベルがアブエラに「家族に尽くしたおばあちゃん偉い」みたいことを言って許してあげなきゃいけないんだよ、許してやる必要なくない?ってなってしまったのだよね。アブエラとミラベルが川にいたとき、私の脳内では「なぜこの土地と家族が魔法をもったのか、それは祖父が生贄としてこの川に捧げられたから…。つまり、魔法をまた取り戻すために必要なのは…アブエラ、あなたの血だ!」と言ってミラベルがアブエラを突き落とすというストーリーが展開されていましたがもちろんそんな展開になるわけはなかった。

 

トニー賞を受賞したミュージカルの映画化作品。音楽はパセク&ポール。舞台の方は未見です。前評判があまりよくなく、特に舞台版を好きな人からは酷評されていた印象。見た感想としては、酷評されるような映画ではないとは思ったし、とにかく母親役を演じたエイミー・アダムスジュリアン・ムーアという2人の名女優の存在感がすごく印象に残った。音楽はもちろんいいし、ベン・プラットの歌も演技も素晴らしかったです。しかし、結局最後まで誰一人コナー自身のことを見ずにその死を消費して利用していただけに見えてしまい、エヴァンの贖罪として描かれた行為も、その一つにしか見えなかった。それなのになんとなくハートウォーミングに落ち着けさせようとするのはちょっとどうなのかなと。あと、自殺したコナーは、妹のゾーイにお金をせびったりとかなりひどい兄だったわけですが、エヴァンからコナーは君を愛していたよと聞いて(もちろんその話は嘘。しかも内容がストーカーみたいで結構気持ち悪い。)、ゾーイが救われるみたいなシーンあったけど、いや、別に、エヴァンの話が本当だとしても、兄のことを許してやる必要も見直す必要もなくない?と思ってかなり違和感。

 

マトリックスの18年ぶりの新作。1作目は映画館に見に行ったけど、2作目と3作目は見たかどうかも思い出せないという感じだったので、ちゃんと全部見直してから行きました。そして見直したら3部作全部面白かった。昔はキスをしたら生き返るみたいな話が陳腐に思えたけど、今はこの「すべては愛」みたいなド直球さがよいと思える。

そして、レザレクションズもトリニティとネオの愛の物語だった。というか、トリニティの話だったことに意表を突かれた。トリニティ(本作のマトリックスの中では「ティファニー」という別の人と結婚して子供もいる主婦になっている)が、ゲーム「マトリックス」のトリニティ(ややこしいな笑)が自分に似てないかと夫に言ったところ笑われて、自分も笑ってしまったが、そんな夫にも笑った自分にもすごく腹が立ったみたいな話をネオにするシーン(セリフはうろ覚え)、すごくわかる、となった。侮られて失礼なことを言われても、笑って流してしまったり、相手に迎合した対応をしてしまうことってこと、特に女性には多いと思う。そして、そんなトリニティが、自分の名前を取り戻して、最後には…!!となるので、最高の映画だった。これを描くために18年ぶりに新作を作ってくれたのかな?と思ったりして、ありがとうという感じ。

1作目のようなかっこいいアクションとか革新的な映像みたいなのを期待していくとちょっと肩透かしかもしれないけど、中年になって一生懸命銃弾を防ごうとしている決してかっこよくないネオの描写も、なんだかエールを送ってもらっているような気がした。ということで、とても晴れやかな気持ちで映画館を出ることができる作品でした。

 

あとは羅小黒戦記も2021年に映画館に見に行っているけど、それは別で感想書いているので割愛。

jollyholiday.hatenablog.com

 

配信で見た映画(さらっと。一応2021年のに絞ったつもり。)

  • ドント・ルック・アップNetflix

とにかくキャストが豪華。人類滅亡の危機が現実に迫っているのに、政治や経済の都合で物事が決まっていく様はリアルで笑えるけど、笑えない。

  • フリー・ガイ(ディズニープラス)

面白い良作。なぜガイが意思を持ったのか?の理由がとてもロマンチックでよかった。

  • tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!Netflix

リン=マヌエル・ミランダが監督してます。カメオ出演が豪華。ソンドハイムが偉大…。

これまたリン=マヌエル・ミランダが音楽&主演(声)。すっごくよかった!!これが今年見た中で一番かも。

  • ラーヤと龍の王国(ディズニープラス)

面白かったしクオリティ高いけど、あまり好きになれなかった。「信頼が大事」ってメッセージの作品だったけど、ちょうどディズニーが映画館と配信の関係でもめて、そのせいでこの作品も上映館が限られていたので、なんだかなって感じ。あと、ディズニーで描かれる王国、家族のみで経営されている個人商店みたいなのが私はどうも気になってしまって物語に入り込めない。逆に王子様との恋物語がメインだった古い作品だとそういう違和感は感じようがないんだろうけど。プリンセスものの文脈(王家ってたいてい家父長制の血統主義)と、現代的な女性の自立の物語というのが相性が悪いんだろうなという気も(だから古い方に戻れという話をしているわけではない)。

  • シンデレラ(アマプラ)

ポップソングを歌うので、Gleeみたいで気楽に楽しめた。ヒロインの作るドレスのセンスがあまり素敵に思えなかったけど笑。